ひまわり月報8月 弁護士ってどう頼んだらいい?
- 慎也 齋藤
- 2023年8月4日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年10月15日
岩内ひまわり基金法律事務所の齋藤です。
この間、事務所に電話してくれた方から「俺が被害者なのになんだ!」と怒られてしまいました。その人は、弁護士に依頼したかったのに、私が「まず、事務所に来てお話を聞かせてください。」とお伝えしたためです。確かに、お腹が減ってパン屋さんに行って「パンをください!」と言えばパンが買えます。オシャレがしたくて服屋さんに行けば服が買えます。ただ、何か難しい問題に直面して弁護士事務所に行っても、相談はできるかも知れませんが、「弁護してください!」と言ってもすぐに「はい。お任せください!」とはなりません。どうしてでしょうか?
まず、弁護士と、パン屋さんや服屋さんとは、取り扱っているものが異なることが一番大きな理由だと思います。パン屋さんでも、服屋さんでも、扱っているものは、お客さんに提供するために、そこにあるものです。そのものは、もともと、お客さんに提供されることが予定されています。だから、お客さんが「ください!」と言えば売ってもらえます。また、成立する契約も、そのものの売買契約であり、お店にはいろいろな人が来ますが、誰に対しても同じ契約です。これに比べると、保険に入るとか、家を建てるとかいう場合には、商品が何か決まっていなかったり、契約の内容が決まっていなかったりします。弁護士も同じです。依頼のたびに契約を作ります。そこで、まずよく話を聞いて、その上で契約をすることが必要になります。
また、弁護士の場合、弁護士法に反して契約をすることはできません。契約の前に、名前を聞いたり、事件について聞いたりすることが必要です。
「弁護士は正義の味方じゃないのか!」と言われることもありますが、この点でも、直接会って、受けられる事件なのか確認することが必要です。「正義」というものは、ひとつではありません。困っている人は、「自分が正義だ!」と思って相談に来てくれるのだと思います。ただ、法的には、その人が正義だとは言い切れないこともあります。そのようなときは、その人から話をよく聞いて、「受けられません。」とお断りすることもあります。
以上のように、契約をする前に、どういう契約にするか話し合う必要がありますし、受けることができる事件か確認をする必要があるので、事務所に来てもらって、よく話を聞くことが必要です。ちょっと依頼することが難しく感じるかも知れませんが、むしろ話を聞くだけで解決することもありますし、まずはご相談ください。
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